脊椎骨の学習、頚椎?

ムチウチの各論に入っていますが、ここで改めて脊椎骨を学習しておきます。

(1)頚椎 Cervical vertebrae C1~C7

脊柱上部の7つの椎体骨を頚椎と呼び、ラテン語のCervix、頚部からC1~C7と表現します。
ナマケモノ以外の哺乳類では、カバでもキリンでも、頚椎は7つで構成されています。

ナマケモノ

ちなみにナマケモノは? 実は、9つの頚椎があります。
これにより、首を270°回転させて身体を動かさずに周囲の葉を食べることができるのです。

頚椎は、合計24の脊椎骨の上から7つまでの椎骨を指しています。
そして頚椎は、上部頚椎、C1、2の上部頚椎と、C3~7の下部頚椎に分類されます。

頚椎

C1は環堆、C2は軸椎と呼ばれ、他の椎骨とは違う構造となっています。
そして、下部頚椎のC3~C7は、ほぼ同じ形をしています。

環軸関節は、頭部を水平に回旋させる働きがあるのですが、環堆という輪投げの輪が、軸椎にはまったような構造となっており、軸の部分を歯突起と呼んでいます。
交通事故では、環軸椎の脱臼、亜脱臼、軸椎歯突起骨折が発生しています。

C1、2、3の上位頚髄損傷

C1、2、3の上位頚髄損傷では、肋間筋および横隔膜が運動不能となり、自発呼吸が麻痺します。
四肢体幹麻痺に加え、人工呼吸器、レスピレーターに頼る重篤な症状となります。

環軸椎の脱臼、亜脱臼、軸椎歯突起骨折

http://kotoseikeigeka.life.coocan.jp/12kanjikukansetu.html上記からイラストを拝借しました。

頚椎の前方部分は椎体、椎間板、ルシュカ関節、横突起で構成されており、横突起の先端は2分し横突孔を形成し、ここに椎骨動脈が走行しています。

椎間板は、20歳頃から、徐々に脱水化すると言われており、脱水化が進行すると、椎体が不安定になり、椎間板ヘルニアや頚椎症等の年齢変性がXPで確認できるようになります。

ルシュカ関節は、脊髄から分岐した神経根の出口にあり、年齢変性により骨棘を形成します。
骨棘により、変形性頚椎症の疾患に進むことが予想されます。
C5、6、7頚椎神経根の圧迫では、上肢に痺れを発症します。
ムチウチで問題となるのは、C5/6/7です。
椎間関節の年齢変性は、XPで確認することができます。
頚椎の左右を走行する椎骨動脈は、脳幹へ栄養を運んでいます。
眩暈などの自律神経症状は、椎骨動脈の正常な働きが阻害された結果で発生しています。
椎間孔とよばれる前方部分と後方部分との空間を脊髄が走行し、脊髄から分岐した左右8椎の頚部神経根がでています。