人身傷害保険は、美人・男前か?

美人・男前か?

私が評価している人身傷害保険の利点とは、
(1)年齢別平均給与額の適用?

逸失利益の計算式 基礎収入額×労働能力喪失率×喪失期間に対応するライプニッツ係数
この基礎収入とは、対人保険では、現実収入額とされています。
現実収入額を立証できない被害者は、日額5700円で泣きを見ることになります。

ところが人身傷害保険では、現実収入額と年齢別平均給与額を比較して、いずれか上位を採用するとされており、ここは大変、美人・男前なところです。

38歳・自営の魚屋さんが足関節の骨折による機能障害で12級7号が認定されました。
基礎収入は、節税対策大盛りで年収200万円ピッタリです。
ところが、人身傷害保険に請求すると、
逸失利益は、45万0500円×12カ月×0.14×14.094=1066万6900円 となるのです。
現実収入額であれば、200万円×0.14×14.094=394万6320円で斬り捨て御免となるところが、
人身傷害保険では、2.7倍の1066万6900円の支払いとなるのです。

もちろん、人身傷害保険に逸失利益だけを請求することはできません。
傷害慰謝料、休業損害はショボイ任意保険支払基準で積算されます。
後遺障害慰謝料だって100万円にしかなりません。
しかし、これらは、相手の対人保険に赤本基準で請求すればいいことです。

年齢別平均給与額は、2000年賃金センサスをベースにその後の賃金動向を反映して0.999倍したもので、厚生労働省が毎年発行する賃金センサスと同じものではありません。
2003年当時は賃金センサスの方が圧倒的に高額でしたが、長期のデフレ傾向で賃金センサスに近づきつつあるところが皮肉です。

年令別平均給与額(月額)

全年齢平均給与額(全国計・学歴計)

全年齢平均給与額(全国計・学歴別)

被害者の実情を勘案し、年齢別平均給与額・全年齢平均給与額・学歴別全年齢平均給与額から選択することになります。

この利点はシッカリと理解され、現実の損害賠償で最大限の利用をしてください