治療費・看護料・差額ベッド料・治療関係費用・通院交通費について 5

(8)通院費、転院費、入・退院費

 通院交通費も、意外に詳細に規定されています。

通院交通費

先ず、通院交通費とは通院、転院、入院または、退院に要する交通費と規定されています。

タクシーの利用は、骨折後のギプス固定期間等で、電車やバスの公共輸送機関の利用が不可能なときに限って認められます。
領収書の提出が必要ですが、1、2枚を紛失していても、数回分の領収書で平均的な料金を確認することができることから、その旨を説明して申請すれば、認められます。

自家用車を利用したときは、通院に必要な距離数に対し、1kmについて15円で精算されています。
このときは、駐車料金も認められます。

ただし、徒歩、自転車、原付を含む二輪車のときは、通院交通費は認められません。
近隣の人に自家用車を依頼したために要した謝礼は、タクシー代を目安に認定するとされています。

遠距離通院のときは、その必要性が問題となります。
被害者の居住地に、医療機関が存在しないこと、
主治医が治療上の必要から、他の専門医療機関の受診を指示したこと、
これらに限って、認定の対象となり、宿泊の必要性があれば、妥当な金額が認定されています。

付添看護人が同行したときは、被害者と看護人の2人分の交通費が認められています。
入院中の被害者の付添のために要した交通費は、付添看護料で認定されています。

ムチウチなのにタクシー通院?
ローカルの相談会では、タクシー通院によるトラブルが目立ちます。
バスでは通院に不便等の理由で、急性期に限ってタクシー通院が認められたのですが、これをいいことに、ズルズルとタクシー通院を続けるのです。

タクシーで通院、帰りもタクシーの利用ですが、スーパーに立ち寄って買い物をして自宅に戻る?
これを非常識と感じないムチウチ、70歳のお爺さんが相談会にやってきました。

タクシーで通院

足指の骨折ですが、当初は、タクシー通院が認められ、支払いもなされました。
その後も支払われると過信し、70万円を立て替え負担してタクシー通院を続けました。
最近になり、弁護士対応とされ、70万円が全否定、5万円の示談金が提示され困っている?

こんな非常識がまかり通っています。
弁護士としては、タクシー通院を戒めなければなりません。