パートタイマー、アルバイト、日雇労働者の休業損害?

(1)パートタイマー、アルバイト、日雇労働者の定義

パートタイマー・アルバイト・日雇労働者とは、原則として雇用期間を定めて労務を提供し、その対価として賃金を得ている者で、1週間の労働時間が30時間未満の者と定義されています。

パートタイマー、アルバイト、日雇労働者

(2)休業損害の認定方法

休業損害日額は、事故前3カ月間の収入の合計額÷90日で求めます。
1日当りの休業損害日額が自賠責保険定額の5700円を下回っていても、実額で計算がなされます。
休業日数は原則として、実治療日数の範囲内で認定がなされます。
ただし、被害者の傷害の態様、職種等を勘案して治療期間の範囲内で実治療日数の2倍を限度として認定することが可能となっています。
さらに、先の定義に当てはまらないときは、就労形態(勤務時間・勤務期間)の実情から、休業損害証明書の内容に信憑性が認められるときは、休業損害証明書に基づいて計算がなされます。
出稼ぎ労働者や期間工のケースが、一般的にこれに該当します。

(3)特殊事例の認定方法

①家庭の主婦で、パートもしている場合の計算方法?
家事従事者としての休業損害額、日額 5700円とパートとしての休業損害額を比較し、いずれか高い額を認定します。

家庭の主婦で、パートもしている場合の計算方法

これは掲示板のお問合せの多い事項です。
「パートの事実が露見すると低い金額で計算されるとして、ひた隠しにしておられる方?」
「両方請求出来ると都合良くとお考えの方?」
「パート分の請求で甘んじておられる方?」
様々な状況ですが、実際は、いずれか額の高い方が採用されるのです。
堂々と請求すればいいのであって、コソコソ隠す必要はどこにもありません。

無料相談会ですが、専業もしくはパート主婦が参加されると、ホッとします。
なぜなら、直近の賃金センサスでは、主婦の基礎収入は355万9000円と認められているからです。
日額にすると、自賠や保険屋さんでは5700円に過ぎませんが、
紛セン・裁判となると9750円に跳ね上がるからです。

自営、フリーターとなると、休業損害で賃金センサスはあり得ません。
比較においては、圧倒的に主婦が有利となります。

相談会には、主夫の参加もあります。
私は昔人間ですから、主夫なんて、ピンときませんが、これも、主婦と同じ扱いです。
②学生アルバイト?

学生アルバイト?

高校生、大学生でアルバイト期間が長期となるときは、休業損害が認められます。
年間を通じての継続性がなくとも、夏休み、冬休みを利用してアルバイトをしているときは、立証資料の提出があるときは、休業損害有りと認定がなされます。
ただし、小中学生の場合は、例えアルバイトをしていたとしても、休業損害として認定はなされません。
この場合は、実損額をその他の損害として認定がなされます。

③季節労務者?
賃金台帳、労務者の給与受取書の提出が求められます。
信憑性が認められる場合は、実額が認定されます。

④シルバー人材センター登録者?
実額×稼動予定日の計算式で積算します。
日給者の食費、交通費は、日給の内訳が、日給+食費+交通費となっているときは、日給+食費を休業損害として認定します。 交通費については実費支給のときは、休業損害として認定されません。

シルバー人材センター

一律支給であれば、給与の一部とみなして休業損害として取り扱われます。

シルバー人材では、労災保険の適用が受けられないことが、新聞で問題となっています。
業務中の受傷では、健康保険の適用が拒否されます。
労災もダメとなると、シルバーの人達を救済することができないのです。
まだ、実際の経験はありませんが、弁護士として立ち上がるべき課題と考えています。