Q 6ヵ月で症状固定としなければならないか?

今年の2/3に信号待ちをしていたら後ろから追突され、ムチウチで通院しています。
本日、相手の保険屋から電話があり、治療先に文書照会をしているが、医師から回答がなされないので、8/末で保険による治療は打ち切るとのことでした。
病院に確認すると、何日か前に送付したとのことです。
「急に8/末で打ち切るなんて、まだ痛いのに?」 と言ったのですが、普通は6ヵ月で症状固定としていますとの回答がなされました。
自社の顧問医に確認をしているとのことで、明日、通院先の主治医に確認すると言ったのですが、その病院代は払えませんとの説明でした。
まだ痛いので、ほぼ毎日のように通院しています。

頚部に疼痛

私が、納得できないと言うと、後遺症の申請はするつもりですか? と質問されました。
後遺障害診断の治療費、診断書の文書料等は、被害者の自腹です。
認定されなければ無駄になりますとも言われました。

私は、痛いから通院しているのですが、6ヵ月以上では、通院を中止しなければなりませんか?
事故当日、加害者からは 大変申し訳ない、完全に良くなるまで しっかり治療してください。
任意保険は、しっかりと加入していますとのお話でした。
どうすればいいのか、分からないので、詳しい方、宜しくお願いします。

保険屋さんは、任意一括の手配をして治療費を負担していますが、無期限、無制限の治療費を負担すると約束したのではありません。
そして、保険屋さんは、治療費の負担を打ち切りますと言っているのであって、健保を適用して自己負担で治療を続けるのであれば、それは被害者の自由です。
どうしても、治療を続けたいのであれば、自己負担で治療を続ければいいのです。
治療が保険屋さんによって、強制的に絶たれたのではないことを理解してください。

次に、6ヵ月で症状固定はどうか? を考えます。
私は、そろそろ症状固定段階ではないかと考えています。
6ヵ月も真面目に通院されているのに、まだ、痛みが残っているとのことです。
あと、1、2ヵ月の治療で、その痛みが劇的に改善するとは思われません。

症状固定として後遺障害の申請をすべき

残存している痛みにより、日常生活や仕事に重大な支障が生じているのであれば別問題です。
医大系の脊椎・脊髄外来を受診して、精査で原因究明をしなければなりません。
しかし、少し気になる程度の痛みであれば、症状固定として後遺障害の申請をすべきと考えます。

治療の効果が期待できない段階に至れば、損害賠償上の治療期間は終了します。
私は、本件は、治療効果が期待できない段階、症状固定時期であると予想しています。

さて、弁護士事務所にこんな被害者が相談に来たときは? これについて考えます。
先の設問では、保険屋さんには2つの間違いがあります。

1つは、計画的な説明の不足です。
2/3が事故日であれば、3ヵ月を経過した5月に症状経過を確認しておきます。
次は5ヵ月を経過した7月に、今度は治療の打ち切りを打診、その時点で、長くても6ヵ月で治療の終了をお願いしますと、保険屋さんの考えを説明しておけばいいのです。
いよいよ6ヵ月が到来しました。
症状の経過について確認を求めれば、ほとんどのケースで、3ヵ月よりは改善したが、5ヵ月の状態とほぼ同じとの説明がなされます。
目立った改善がなければ、症状固定として後遺障害の申請をお願いすることになります。
つまり、徐々に段階を踏んでいけば、常識人は症状固定に応じるのです。

2つ目は、脅しと嫌味です。
「自社の顧問医に確認をしている?」
「後遺障害診断の治療費、診断書の文書料等は、被害者の自腹?」
「認定されなければ無駄になる?」
こんなことは、言わなくてもいいことです。
顧問医、多くはメスを持つ手も震えるジジイで、臨床の最前線で活躍している医師ではありません。
後遺障害診断に要する費用なんて、全部を合わせても1万円以内です。
自賠法の理屈は、認定されなければ自腹ですが、ほとんどは保険屋さんが負担しています。
任意保険のルールには、被害者の負担とする規定がありません。

相談会では、6ヵ月で打ち切ることに納得していない被害者に対しては、
「では、あと2ヶ月治療を継続すれば、劇的な改善が得られますか?」 
「ほんの少し改善が得られ、後遺障害が否定されても納得されますか?」
この2つのキーワードで、大多数の被害者は、症状固定、後遺障害の申請に納得します。
要は、持って生き方1つなのです。

私は、保険屋さんの短絡な打ち切りを、「もっと、大騒ぎしろ!」 歓迎しています。