Q 慰謝料・逸失利益について?

2012年5月、バイクを運転中に交通事故受傷し、過失割合は10:90でした。
傷病名は、頚椎捻挫と顔面挫創で、10針の縫合でした。
180日間通院し、症状固定としました。
調査事務所で醜状痕の面接を完了、保険屋さんからは9級が認定されたとの連絡を受けました。

さて、質問があります。
1)頚椎捻挫に対する後遺障害として14級9号が認定されているのですが、顔面の醜状痕で上位の9級16号が認定されています。
この場合、頚椎捻挫の等級は無意味となるのでしょうか?

2)頚椎捻挫で14級9号が認定されていますが、逸失利益は請求できますか?
私は男であり、顔面の醜状痕では、逸失利益は認められないと言われています。

3)ザックリでよいので、どのくらい慰謝料となるのでしょうか?

4)今後、示談の際、注意するポイントをお教えください。

①14級9号と9級16号の併合で併合9級が認定されています。
ただし、14級はいくつ認定されても、併合で等級が繰り上がることはありません。
無意味ではありませんが、実質的には、なにも変わりません。

②男性であっても、顔面の醜状痕であれば、後遺障害が認定されています。
本件では、あなたの年齢、仕事における障害の影響、今後の転職の可能性等を考慮して、逸失利益を積算、請求することになります。

③地方裁判所支払基準であれば、
傷害部分の慰謝料が116万円、
後遺障害部分の慰謝料は、690万円となります。
任意保険では、傷害部分64万3000円、後遺障害部分で300万円の提示を予想しています。

慰謝料の比較

④唯一、最大のポイントは、保険屋さんと示談交渉をしないことです。
慰謝料だけの比較でも、任意保険と地裁基準では、2倍以上の格差が生じています。
あなたが地裁基準を希望しても、保険屋さんとの相対交渉で実現することは不可能です。
地裁基準は、弁護士が交渉する、訴訟を提起することによって実現できる基準であるからです。

弁護士に解決を委任してください。

○弁護士目線

毎日の記事だし、たくさんのメール対応を通じて、「保険屋さんとの相対交渉で示談としてはならない!」 声を大にしていますが、それでも、このような質問が、毎日、5、6つ押し寄せています。

「保険屋さんの提示額が間違っていないか?」
「ごまかされている気がするが、このまま示談としてもいいか? 教えてください。」
「逸失利益ですが、当初10年の提示がなされたのですが、文句を言ったら13年になりました。
13年の根拠について説明を求めましたが、回答はありません。
請求できる期間ですが、何年が妥当でしょうか?」

その都度、任意保険と地方裁判所支払基準の違いを説明し、弁護士への委任を指示しています。
その内の何人か、からは、
「お陰さまで、地裁基準で実利ある示談となりました。」 お礼のメールが寄せられています。

こんなことは、本来、極小NPOが努力することではありません。
単位弁護士会が、「交通事故の示談は弁護士にお任せください!」 キャンペーンを展開すべきです。
高額な会費を負担しているのですから、弁護士も声を上げなければなりません。
同時に、HPも大胆に改訂しなければなりません。

世間は、まだまだ弁護士を敷居の高い存在と考えているのです。

しかし、その時代を経験した弁護士は、今や60代後半で引退すべき時期に差し掛かっています。
世代交代のチャンスが到来していますが、弁護士の側に積極性を感じません。