Q交通事故の慰謝料について?

交通事故の慰謝料について教えてください。
先月、原付で通学の途上ですが、バスと接触し救急搬送されました。
当時の事故発生状況ですが、バスが進路変更し中央分離帯沿いを走行中でした。
バスが徐々に速度を低下、私はバスが右折すると判断していました。
私は左車線を走行していたのですが、バスがウインカーを出さずに左車線に戻ってきました。
その際、バスの中央にある乗車口と私の右腕部が接触、私は転倒しました。
しかし、バスはそのまま走行していきました。
後日、バスの運転手は警察により、発見されました。

私の怪我ですが、頚椎捻挫、顔面神経断裂、顔面挫創と診断されています。
額にシワを寄せることができない、眉毛を動かすことができない状況となっています。
額に7cmの線状痕、頬部に3cmの線上痕があります。
1週間ほど入院、現在は通院中です。

過失割合はまだ決まっていませんが、私が請求できる慰謝料には、どのようなものがありますか?
初めての事故なのでどうか力をお貸しください。

①後遺障害が気になるので、そこから説明を始めます。
頚椎捻挫では、左右いずれかの上肢、肩~手指にかけて痺れの症状があるのか?
これを冷静にチェックしてください。
痺れのあるときは、自宅近くの整形外科・開業医を選択、真面目にリハビリ通院を続けることです。

決して、整骨院、鍼灸院で施術を受けてはなりません。
彼等は医師ではなく、施術は医療類似行為です。
当然、診断権は認められておらず、後日、あなたの後遺障害を審査するNliro調査事務所は、施術を治療実績として評価していません。
裁判所であっても、これに準じた判断をしています。
症状固定は、常識的には、受傷から6ヵ月です。
6ヵ月を経過した段階でも上肢に痺れが残っているときは、整形外科医に後遺障害診断をお願いし、後遺障害の申請をすることになります。
後遺障害等級は、14級9号、12級13号の選択です。
上肢に痺れがなく、頚部痛に終始しているときは、受傷から3ヵ月程度で改善が得られます。
このときは、頚椎捻挫で後遺障害の申請をすることはありません。

②次に顔面神経の断裂です。

顔面神経のイラスト

顔面神経のイラスト
①内耳道、②膝、③顔面神経管、④茎乳突起

顔面神経は脳神経の一種で、耳たぶの後下方から頭蓋骨の外へ出て、耳下腺の中を通り、その間に複雑に枝分かれしてから各種の表情筋に入っていきます。
顔面の軟部組織損傷により、顔面神経が切断されたときは、耳たぶ前方の切り傷で眉が動かなくなる等、外傷部位と離れた場所の表情筋が麻痺することが起こり得ます。

この治療は形成外科が担当する領域です。
説明では、顔面表情筋の麻痺を発症しているようです。
顔面神経は側頭骨の細い管、顔面神経管の中を走行しています。
打撲や側頭骨の骨折により、神経管の中を走行している顔面神経が圧迫を受ける、血流が阻害される、断裂をすると、ご説明のような症状を発症します。
顔面神経は左右別々であり、麻痺も、通常は、両側に出現することはなく、左右どちらか一方のみの片麻痺として現れます。

顔面神経の切断と診断されたときは、受傷部を丹念に調べ、切断された神経の両断端を探し出し、顕微鏡下に神経を縫合する手術が行われています。
縫合術が実施されても、すぐに表情筋の改善が得られるのではありません。
縫合部の中枢側から再生した神経線維が縫合部を越えて末梢へ伸びていき、筋肉に到達して機能を回復するには、3~5ヵ月を要するのが一般的です。
神経縫合は、受傷から早期が望ましいのですが、顕微鏡下のマイクロサージャリーですから、形成外科ならどこでもOKではありません。
http://www.jsprs.or.jp/member/specialist/
上記は日本整形外科学会のホームページであり、全国の専門医が紹介されています。
それらの治療先のホームページを検索し、最寄りの治療先を検索してください。

神経断裂でなく、顔面神経損傷にとどまるものは、ビタミン剤や血行改良のATP製剤が投与される保存療法が中心となります。
血流不全に対しては、星状神経節ブロックが行われることもあります。
顔面神経の断裂は、筋電図検査で立証することが可能です。

③そして、顔面の線状痕です。
額に7cm、頬部に3cmの線上痕とのことですが、これは拝見しないと、等級には踏み込めません。
この後遺障害の申請は、創面癒着後から6ヵ月を経過した時点です。
線状痕が縫合されていれば、抜糸をした日から6ヵ月後です。
縫合がなければ、事故日から6ヵ月を経過した時点です。
6ヵ月を経過した時点で、額に7cm、頬部に3cmの線上痕が残っていたと仮定するのであれば、最低でも、9級16号が認定されると予想しています。

④最後に、本件事故の過失割合ですが、別冊判例タイムズ16、250ページ、176により、基本過失割合は20:80、バスに進路変更の合図がないときは、バスに20%が加算修正され、0:100となります。

本件の慰謝料は、治療を完了するまでの傷害部分の慰謝料、後遺障害等級に基づく後遺障害慰謝料の2つがあります。
傷害部分の慰謝料は、総治療期間と、この間の入通院実日数により、自動的に計算されており、後遺障害慰謝料は、等級別に定められています。

弁護士としてどうするか?

(1)質問に対する直線的、専門的回答が求められている?

ヤフーの知恵袋では、「交通事故の慰謝料について教えてください?」 なんでもない質問です。
しかし、つかみの部分は、後遺障害の内容、治療先の選択、症状固定時期、等級の見通しです。
この軌道に乗せることが、本件の質問に対するキモであり、回答にも精度が求められます。
交渉の頂点に立つ弁護士であれば、このレベルの力量は、示さなければなりません。
そして、この展開であれば、本件事故は、自然と受任の流れとなります。

(2)治療先の確保と、専門医の紹介?

交通事故の解決に、本格的に乗り出すのであれば、治療先の確保は大命題です。
目標は、法律事務所の周辺で、50の治療先を確保すること、
同時に100のヤブ情報を入手しておくことです。
1年間に200人の被害者と治療先同行を行えば、それは達成できます。

(3)治療先の紹介?

被害者が、紹介された治療先に個人で出向くのは、タブーです。
必ず、M/Cが被害者に同行し、方向性を指示しないと、確保した治療先は潰れます。
医師は、臨床で治療を担当しているのです。
しかし、需要の多くは、後遺障害の立証です。
人間力、交渉力のあるM/Cの力量の見せどころであり、被害者に指示するだけでは失敗します。

(4)では、年間250件以上の受任件数を上げるには?

①電話、メールによる無料相談
②1ヵ月に1、2回、土日を利用しての定期無料相談会の実施、
③告知は、ホームページと新聞折り込み広告です。

(5)エキスパートができること?

①電話応対を含む、交通事故業務の基礎研修の開催、
②ホームページ、折り込み広告の企画と製作
③NPO 交通事故110番との合同交通事故無料相談会の開催、
④チーム110、M/Cによる後遺障害獲得のサポート、

6ヵ月で、受任件数130件を達成し、サポートを完了するプランです。