Q 実治療日数?

交通事故・後遺症認定について質問します。
インターネットの情報では、後遺障害の認定を受けるには、週1回以上の通院が望ましい、また、通院に4週間以上の空白期間があると、認定されないと説明がありますが、本当でしょうか?
MIRや医師の診断で異常があり、本人にも痛みがあるときも、同じ扱いですか?
通院が少ないと、症状が軽い? そんなふうに見られるのですか?

旧任意保険支払基準には、傷害慰謝料の減額事由が記載されています。
通院実日数が1カ月の平均で1~4日のときは、1/3~1/2に減額、
通院実日数が1カ月の平均で1~4日のときは、1/2~2/3に減額、
通院実日数が、1カ月の平均で10日以上であれば、慰謝料表の計算通り、

保険屋さんは、1カ月平均10日を標準的な通院実日数と考えていると読み取ることができます。
つまり、週1回では少ないのです。

これは、自賠法の規定ですが、治療の空白期間が30日以上となると、事故との因果関係が消滅し、治療の再開が認められません。
4週間ではなく、30日間です。

これらの神経症状、つまり痛みに対して、適用されているのです。
ムチウチ等の神経症状であれば、MRIの画像でヘルニア所見が認められたところで、ほとんどは年齢変性で、被害者本人が痛みを訴えても、通院実日数が少なければ、改善していると判断されます。

被害者本人が痛みを訴えても

まして、治療に30日間、1カ月の空白があれば、治ったと理解されるのです。

しかし、神経症状以外では、個別の傷病名ごとに判断されています。
例えば、頭部外傷後の外傷性てんかんで、3カ月に1回の定期的な脳波検査では、適用されません。
どんな傷病名でも30日間の空白があると認められないのではありません。

「外傷性頚部症候群等に起因する症状が、神経学的検査所見や画像所見などから証明することはできないが、受傷時の状態や治療の経過などから連続性、一貫性が認められ、説明可能な症状であり、単なる故意の誇張ではないと医学的に推定されるもの。」

上記は、Nliro調査事務所が発表しているムチウチ14級9号の認定基準です。
連続性・一貫性が認められ、説明が可能な症状であることがキモの部分となります。
私は2001年から3年間、後遺障害診断書の無料分析を行いました。
そのときに収集したムチウチの後遺障害診断書を分析した結果、6カ月で100回の通院実績を積み上げれば、14級9号が認定されるとの法則をつかんでいます。
連続性と一貫性は、通院実日数でしか証明できないのです。
相談の被害者には、整形外科・開業医で100回の通院実績を積み上げるように説明してください。

Q 人身事故の受理?

11/21に交通事故にあいました。
加害者の信号無視が原因で、整骨院に通院していますが、痛みが長引くので人身事故扱いにしたほうがいいと思いました。
今からでも警察は受理してくれますか?

こんなレベルの被害者からの相談もあります。
ひとたび、人身事故が発生すると、警察官・検察官・保険屋さん・代理店・保険調査員・治療先・健保組合・労災保険等、様々な人物が登場します。
しかし、それぞれは仕事で担当しているに過ぎません。
誰も、被害者のことを心配し、被害者のために行動しているのではありません。

警察には、毎日のように物損・人身事故の通報が入ります。
人身事故では、実況見分記録・交通事故現場見取り図、当事者の供述調書を作成して、検察庁に送致しなければなりません。
物損事故であれば、現車を確認、事故状況をメモして聞き置くだけの仕事です。

1カ月を超えて、物損事故を人身事故にしたい? こんな依頼に大喜びする警察官は1人もいません。
事故日から3日以内に、それらを決断できない被害者は、一般常識では、例外的な人です。
弁護士が救済すべき人種ではありません。

Q 保険金詐欺?

先日、交通事故の被害者になり、その際に高級時計が損傷し、衝撃で動かなくなりました。
正直なところ、先輩からの頂きもので、定価では80万円以上です。
しかし、私には、本物か、偽物かの区別もつきません。
そんなこともあり、保険屋さんに請求してもいいのか、悩んでいます。
質屋さんで鑑定してもらうべきでしょうか?
保険屋さんは本物か偽物かを判断できるのでしょうか?
万が一、偽物のときは、どうなるのでしょうか?

ロレックス? バーキン? トランクに積載の備前焼の壺? なんでもかまいませんが、事故当日に申告されないものは、30年間の保険調査員経験から見て、保険金詐欺を意図したものです。
日数を経過して遠慮がちに請求する? この手口だけは、30年来、変更されていないのです。

保険金詐欺

今年、東京の相談会では、ブルガリが登場しました。
問答無用で、「それは無理!」 と回答しておきましたが、期待した反論はありません。
これを要求する被害者は、モラルリスクが高いので、絶対にサポートしません。