(6)右脛骨プラトー骨折に合併する内側側副靱帯損傷?

少々乱暴ですが、靭帯とは膝を支えているゴムバンドであると理解してください。 膝の左右の内外側側副靭帯と、前後の十字靭帯というゴムバンドで膝を強固に固定しているのです。
このバンドが伸びきったり、一部が断裂したり、全部が断裂したりすると当然に膝はガクビキ状態となるのです。 いわゆる膝崩れ、メディカルでは動揺関節と言うのです。

内側側副靭帯損傷は、靭帯損傷の中でも最も多発する例で、膝の外側から大きな衝撃がかかったときに生じます。この損傷は、交通事故以外では、ラグビー・サッカー・相撲等、さまざまなスポーツでも発症しています。

内側側副靭帯

http://www.miyata-kouishougai.com/125/125003/
上記のHPからイラストをお借りしました。

側副靭帯は内側と外側にあるのですが、交通事故でも、スキー・サッカー・相撲でも、圧倒的に内側側副靭帯の損傷です。

これをMCL損傷と言います。
限界を超えて膝が外側に押し出されたり外側に向けて捻ったりすると、このMCLがブチギレルのです。 膝関節内は出血し、ポンポンに腫れ、強烈に痛く、ある被害者は、受傷直後アクセルを踏むことができなかったと話されていました。

外反動揺性テスト
膝の内側靭帯が断裂しているので、膝をまっすぐに伸ばした状態で脛骨を外側に反らしたときに膝がぐらつく、で診断します。
損傷の程度を知るために、単純XP、CTスキャン、関節造影、MRI等の検査を実施します。
近年、MRIがとても有効です。

ストレスXPテスト
脛骨を外側に押し出し、ストレスをかけた状態でXP撮影を行います。
断裂がある場合、脛骨が外側に押し出されて写ります。

浦和レッズの早川知伸さんは、5年前、左膝内側側副靭帯を断裂しました。
MCLだけの損傷であれば、痛みやぐらつきも少なく、手術に至ることはありません。
保存的に膝の外反を避けつつ、運動療法を開始し、筋力訓練を行います。
靭帯の機能が完全に回復するには約3ヵ月を要しますが、サッカー選手であれば、通常は、1ヵ月以内に試合に復帰しています。