交通事故無料相談会と相談会で得たノウハウ?

(3)実際の無料相談会
被害者は、なんと言っても、

①後遺障害等級が獲得できるか?
②なん級がゲットできるの?
③その等級が認定されたら、どの位の賠償額となるのか?
④その賠償額が手に入るのはいつ?

相談会では、これらの4点に関心が集中しています。
したがって、この4点を明確に説明できなければ、被害者は他の事務所に逃げ出します。
1つ1つを解説していきます。

①後遺障害等級が獲得できるか?

可能性の高いときは、症状固定時期を含め、どの部位で○級○号とハッキリ伝えます。
もちろん、画像から骨折時と骨癒合の状況を検証し、実際に関節の可動域も計測します。
詳しく承知していますから、自信満々、前提条件が遵守狂うこともありません。
症状固定は、いつにすべきか?
後遺障害を立証するために、どんな検査を受ければいいのか?
それらの一切を解説して、被害者自身がトライするように仕向けます。

とても、できそうにない被害者のときは、「お引き受けしますから、すべてを任せなさい!」
費用は掛かるのですが、断定的に押し切る場面もあります。

可能性の低いときは、今回はムリと、これもハッキリと言明します。

例えば、ムチウチで痺れ等の神経症状が認められないものは、2年、500回通院しても、等級の認定はありません。しきりに頚部痛や運動制限を訴えても、限りなく大袈裟、ウソと判断しています。
「八重の桜」 にあるように、「ならぬことは、ならぬものです。」 とハッキリ伝えなければなりません。
言葉は悪いのですが、殺すときは、確実に殺すことです。

ムチウチ

「6カ月で治療を完了、財団法人交通事故紛争処理センターに示談の斡旋をお願いして損害賠償を実現するのです。後遺障害の認定がなくても、東京なら128万円、名古屋なら115万円、大阪なら119万円にはなりますから、頑張ってください。」 これが上品な殺し文句です。

②なん級がゲットできるの?

これも、○級○号と、骨モデル等を示してハッキリ解説します。
狂うことはないの?
もちろん、前提条件はあります。
つまり、立証のための検査が実施され、関節の可動域が正確に計測され、それが後遺障害診断書にもれなく記載されていれば、間違いなく認定されます。
しかし、そこまでは被害者自身でトライすることになり、自己責任です。
情報の出し惜しみは、一切なく、これでもかで、すべてを解説しています。
結果、自分ではムリとなれば、費用は掛かりますが、チーム110が張り付き、確実なものとします。

等級は狙ってゲットするものです。
そのためには、症状固定をいつにするか?
立証のための検査は、なにが必要か?
これらを承知していれば、自信満々で断定ができるのです。

③その等級が認定されたら、どの位の賠償額となるのか?
ここからは、弁護士マターです。
休業損害額、逸失利益算定のための基礎収入、これらがハッキリしていれば、概算の損害額は簡単に積算することができます。
上記が明確でないときは、最低と最高の2つを解説することになります。

相談会では、ボランティア参加の弁護士が、これらを解説します。
横で拝見しているのですが、この解説があまりにも下手くそで、風呂の中で屁をこいたような説明にイライラすることがあります。
これは、今後の課題です。

④その賠償額が手に入るのはいつ?
これは、話し合い解決か、訴訟による解決かで、変わってきます。
もちろん、紛センの示談斡旋も話し合い解決に含まれています。

余談ですが、紛センの利用が多い弁護士は、保険屋さんに舐められることが少なくなります。
東京高裁管轄であれば、紛センは、赤本でドンピシャの積算をします。
「先生、話し合い解決ですから、赤本の80%程度でお願いします?」
「それなら、紛センに示談の斡旋を求めることにします。」
木で鼻を括る回答で、実際に150件を超える案件を紛センに持ち込んで、次々と解決された弁護士がおられます。こうなると、保険屋さんの印象は、「また、紛センかい?」 となります。
保険屋さんの担当者にしてみれば、紛センに3回以上も出かけて、結局、赤本基準で押し切られるのであれば、もう、最初から赤本解決した方が効率的との結論に達します。

名前は出しませんが、ある大手の法律事務所では、最初から赤本の70%解決を目標としています。
ここらの弁護士が、紛センを口に出しても、こけおどしの効果もありません。
「紛センに持ち込む、やれるものなら、やってご覧なさい?」 で、全く相手にしてくれません。
サラ金なら、借り手にも問題があり、70%なら御の字です。
交通事故では、そんな論法は通用しないのですが、件数こそすべてと考えるボスは、部下の弁護士に解決件数のノルマを与えてケツを叩きまくるのです。
被害者救済など、知ったことかい、そもそも節度はどこにもありません。

時は金なりと言いますから、私は、8級未満では、話し合い解決を優先すべきと考えます。
しかし、赤本100%の解決が、なによりの前提です。
担当弁護士が解決のスキームについてポリシーを持っていれば、簡単に解説ができます。