(6)情動障害、人格変化

これも前日の注意・遂行能力の障害に同じく、元々の個性を考慮しなければなりません。
性格が怒りっぽい人やわがままな人もいるので、やはり家族から聞かなければわかりません。
些細な変化では主治医でも把握できないのです。

☐些細なことでキレる?
☐幼児に返ったように行動・発言が子供っぽくなった?
☐人前で着替えを始めてしまう?

「易怒性」と言って多くの被害者で経験しています。
理由なく不機嫌になる人もおりますが、多くは電車で人の声が大きいとか、テレビのニュースの内容が気に食わない程度のことで、いつまでも文句を言い続けています。
通常は理性で抑えられるようなことも我慢できないようです。

幼児退行は認知症患者に多い例ですが、事故後、30歳になるいい大人が部屋をぬいぐるみで一杯にしたり、家族に甘えたりわがままを言うようになります。

羞恥心が低下する、感情を抑えられずにすぐ泣く、気に入らないと物にあたる、これらは「脱抑制」に分類されます。
理性で抑えることができず、より本能的になってしまうようです。

情動障害、人格変化

☐毎週のようにゴルフをしていたのに、家にあるゴルフクラブに見向きもしなくなった
☐明るくよくしゃべる人だったのに、無口で暗くなった
☐いつも疲れていて家でゴロゴロ、昼間でも居眠りが多い

「性格変化」は文字通り性格が変わってしまうことです。
久々に友人が訪ねてきてもそっけなく、友人は「人が変わった?」ように感じます。
私の経験では性格が陽気になった例はなく、多くは陰気、人見知り、悲観的になる傾向でした。

極端に疲れやすい。
これは肉体的な疲れというよりは精神的な疲れです。
「易疲労性」に分類されます。
この障害により職場や学校への復帰が困難となります。

情動障害、人格変化