このページでは、後遺障害等級の具体的な区分について解説します。

後遺障害等級の具体的な区分方法

まず、人間の身体を解剖学的観点から以下の部位ごとに区分します。

部位ごとの区分
1 ①眼球 ②左右の眼瞼
2 ①内耳等 ②左右の耳殻
3
4
5 神経系統の機能または精神
6 頭部、顔面、頚部
7 外生殖器を含む胸腹部臓器
8 体幹 ①脊柱 ②その他の体幹骨
9 左右の上肢 ①上肢 ②手指
10 左右の下肢 ①下肢 ②足指

眼球および内耳等については、左右の両器官で1つの機能を営む相対性器官であるところから、両眼球、両内耳等を同一部位と捉えています。
上肢と下肢も左右一対をなす器官ですが、ここでは、左右を別個の部位として捉えています。

個別の区分

次に、それらの部位の機能の面に重点をおいた生理学的観点から35種の系列に分類されます。

眼の系列
部位
器質的障害
機能的障害
系列区分
両眼の眼球

視力障害
調節機能障害
運動障害
視野障害
1
2
3
4
左右の眼瞼
欠損障害
運動障害
5、6
耳の系列
部位
器質的障害
機能的障害
系列区分
内耳等

聴力障害
7
左右の耳殻
欠損障害

8、9
鼻の系列
部位
器質的障害
機能的障害
系列区分
欠損および機能障害
10
口の系列
部位
器質的障害
機能的障害
系列区分
咀嚼及び言語機能障害
11
歯牙障害
12
神経系統の機能の障害または精神の障害の系列
部位
器質的障害
機能的障害
系列区分
神経系統の機能または精神の障害
13
頭部、顔面、頚部の系列
部位
器質的障害
機能的障害
系列区分
醜状障害
14
外生殖器を含む胸腹部臓器の系列
部位
器質的障害
機能的障害
系列区分
胸腹部臓器の障害
15
体幹の系列
部位
器質的障害
機能的障害
系列区分
脊柱
奇形障害
運動障害
16
その他の体幹骨
奇形障害
12

 その他の体幹骨とは、鎖骨、胸骨、肋骨、肩甲骨、骨盤骨のことです。

左右の上肢の系列
部位
器質的障害
機能的障害
系列区分
左右の上肢
欠損障害
奇形障害
醜状障害
機能障害
18、21
19、22
20、23
左右の手指
欠損障害
機能障害
24、25

上肢の奇形障害とは、上腕骨または前腕骨に発生するもののことです。

左右の下肢の系列
部位
器質的障害
機能的障害
系列区分
左右の下肢
欠損障害
奇形障害
短縮障害
醜状障害
機能障害
26、30
27、31
28、32
29、33
左右の足指
欠損障害
機能障害
34、35

下肢の奇形障害とは、大腿骨または下腿骨に発生するもののことです。

両眼球の視力障害、運動障害、調節機能障害、視野障害、
同一上肢の機能障害と手指の欠損または機能障害、
同一下肢の機能障害と足指の欠損または機能障害、
上記のように、同一部位に系列を異にする後遺障害が生じても、同一もしくは相関連するものとして、同一系列として取り扱われています。