このページでは、交通事故の後遺障害等級認定における原則と準則について、事例から検討します。

後遺障害等級認定における「準則」

交通事故の後遺障害等級の認定は、自賠法の規定によることを原則としていますが、運用においては準則によって扱われています。

事例1「随時介護と失明」

交通事故による高次脳機能障害による随時介護で別表1、2級1号が認定され、同時に両眼の失明で別表Ⅱ1級1号が認定されるときは、等級は、なん級が認定されますか?

別表Ⅰ、2級1号が認定されます。
介護を要する後遺障害と、それ以外の後遺障害が残存する場合は、介護を要する後遺障害の該当する等級が優先されます。

事例2「原因を異にする2種類の介護認定」

交通事故による高次脳機能障害による常時介護で別表Ⅰ、1級1号が認定され、同時に胸腹部臓器の障害で随時介護を要する別表Ⅰ、2級2号が認定された被害者の等級は?

別表Ⅰ、1級1号の認定となります。
系列の異なる介護を要する後遺障害が残存するときは、併合することなく、上位等級に格付けされている等級とします。

事例3「原因を異にする2種類の介護認定と併合

交通事故による高次脳機能障害による随時介護で別表Ⅰ、2級1号が認定され、かつ、胸腹部臓器の障害で随時介護で別表Ⅰ、2級2号が認定されていれば、等級は併合され、別表Ⅰ、1級となるのか?

併合することはなく、別表Ⅰ、2級が認定されます。
系列の異なる介護を要する後遺障害が残存するときは、併合することなく、上位等級に格付けされている等級となりますが、本件ではいずれもが同等等級ですから、別表Ⅰ、2級の認定となります。